April 13, 2009

ささやかだけど熱いドラマ

重松清「みぞれ」。市井の人たちのささやかで、それなりにドラマティックな(ココが大切なポイントだ)小説的展開のある短編集。熱かったり、ほんのり温かかったり、心の深い所を引っ掻かれるような感じがしたり、それぞれのシチュエーションに空気感があって、面白かった。作者の目線の優しさを感じた。ちょっと捻くれた読みをすると、書いている過程で(たぶん)映像的にはドラマとしてまとまりがある(ように作ってある)ので、そのコマーシャリズムの匂いがちょっと気になった。ま、プロの作家としは当たり前の事なんだけれどね。

今夜は昨日の打ち上げ&今年の新人歓迎会。今年の新人の何人かは、次女ゆっつん(1988年生まれ)と同級生なんだよね。娘息子の世代が仕事の同僚なんだね、としみじみ(笑)。確かに入職した時の組織のトップのおっさん(社長とか院長とか)は、煙たかったよな。緊張気味(でもないか<笑)にビールを注ぎに来てくれる彼らを、社会人として早く一人前にする責任があるわけだ。