September 15, 2008

台湾引きこもり一人旅:第3日(その2)

その後、道を隔てた新しいSOGO忠孝復興店へ移動。ここはブランドショップが多し。ブランドは全然興味がないのでパス。わざわざ台北でヨーロッパのブランドを買うことないもんな(笑)。差し当たりここでもB2のフードコートへ。ここにも「鼎泰豊」があり、厨房がオープンになっている。お兄ちゃんたちがすごいスピードで小龍包を作っているので、写真を撮る。

さすが人気店。面白かったのはB3の食料品コーナー。かなり充実した内容の食材多し。日本製品がかなり多くこの内容だったらほとんとの日本の食材が揃っていると思う。また魚のコーナーには中嶋水産が入っていて、さばの干物(日本花飛干)、ほっけ(日本花魚)、鯛(加納って書いてあった)、はた(石斑)などを売っている。肉も安い。調味料もいろいろあって料理好きの血が騒いだ(笑)。おみやげ用に烏龍茶なとを購入する。ここの7階には吹き抜けがあって日本庭園がある。その前で一休みしてから自分用の茶器を購入した。これが今回の旅の唯一の自分のための買い物。

次にPAGEOME(漢字は失念)という大きな書店へ。僕は外国に旅をする時には、その街の書店に入る事にしている。その街の知的な傾向が一番わかるから。この書店も興味深かった。文学のベストセラーは「最後的演講The last lecture」だった。日本の作家のコーナーもすごく大きい。面白いのは日本の本のテキストの部分をそのまま中国語に翻訳して売っていること。日本の雑誌(特に女性誌はほとんどあるんじゃないかな?)も人気がある。「おたく」系の本、例えばフィギュアとかガンダムの模型とか車とかの本も多数。あまり詳しくないけど漫画(コミックス)に関しても、かなりのスペースがあってたくさんの人が立ち読みしていた。ポニョとかも大きなコーナー。すごく面白かったのは旅行本のコーナーで日本のガイドブックが多数。「東京/攻略:食玩買...」とか。内容がまたおもしろい。本当かどうかわからないけど木村拓哉が行っている美容室(本当かよ!)とか、池袋のお好み焼き屋とか秋葉原のメイド喫茶とか原宿のブティックの歩き方とかが紹介されている。かなりディープな内容(爆)。僕が台湾に来るのにいろんなガイドブックを参考にしているのと全く同じなんだよね。微笑ましいというかなんというか。この書店で2時間近く過ごしてしまった。「Nippon Blue日本藍」なんてブランドもあった。日本資本のデパートだからってわけじゃないと思うけど、Sony Styleというコーナーが秀逸。Apple Storeみたいな感じ。SonyのブランドイメージはPanasonicや Hitachiや Toshibaと比べると3歩くらい先を行っていると感じた。

このSOGOはこの国の中で「日本的おしゃれ」スタイルの最先端をいっているんだろうな。日本人として「誇らしい」というか「こそばゆい」というか、不思議な感覚。フランス人やイタリア人が日本の社会で感じる「こそばゆさ」ってこんな感じなんだろう。それにしてもこの国は「親日的」だと思う。かたくなに反日教育を未だにやっている国とは違う。特に若い人が日本文化に対してレスペクトしているのがわかる。どうせだったら台湾は中国(大陸)との複雑な関係を打ち切ってしまって、日本とがっちり組んでしまえば面白いのに...なんて、勝手に妄想したりして。政治的というより心情的にもっと結びついちゃえばいい。その文脈で話を進めると、その昔の「大東亜文化圏」という発想はすごく面白いわけだ。つーか、もう文化的には「極東アジア」文化圏を作っているわけだから。