April 15, 2008

「後期・高齢者」って言葉

4月1日から開始された「後期・高齢者」医療制度。今日から年金天引きということでマスコミが騒いでいるけど、現場では様々な混乱がすでにおきてる。財政的な面から、システムの改変が必要なことは自明なんだけど、それにしても厚生労働省というか行政の説明不足の感は否めない。どうしようもない。

今回の制度改定に関しては、一昨年の拙速な国会議論で決まっちゃったわけだけれど、日本医師会は終始反対していたんだよね。その政治力のなさ、広報戦略のまずさ稚拙さ・・・で、役人に押し切られてしまったわけ。それも情けないんだけど、一般的に「医師会」というと「どうせ金儲けしか考えてない圧力団体」っていう悪いイメージしかないから、マスコミもそのときには黙殺する。だけど、ろくすっぽ自らは議論に参加もせず反対もせず、制度が動き出してから不平不満をいうのは、フェアじゃないよな・・・ったく(怒)。大新聞なんて自分で考えず行動せず、衆愚の(扱いをしている)読者に媚びているだけなのだ。もちろん「だからあの時、我々は言ったじゃないか!」って拗ねてもしゃーない。日本医師会の力不足なんだから。その意味からも暗澹たる気持ちにはなる>どんどん悪い方向に進んでいるじゃないか?>日本の医療システム

現場の最前線にいる我々がやる気を出せるような方策を考えて欲しい。

それにしても、「後期・高齢者」ってネーミングは最悪。このセンスのなさ、デリカシーのなさ。情けなくなる。「長寿医療制度」? へんっ!何を今更・・・(怒)。