October 1, 2013

10月になった

10月。一番好きな季節だ。
こんなにさわやかな秋の日には、
「自分が病気であること」を
意識しない時もある。

季節が変わったことも勿論あるが、
このところの社会全体の勢いや流れが
明らかに変っている

311以来の日本の意識の変化
社会の大きな潮流
価値観のパラダイムシフト

そしてアベノミクスだ
その意義や是非はここでは論じないが
日本の為に「変って欲しい」と思う

最近の政治にしても、あまちゃん騒ぎにしても、
式年遷宮にしても、オリンピック騒ぎにしても...
全て繋がっていることなのだ/

僕自身は
真夏の喧噪から一転して
秋から冬にかけての穏やかで
静かな時間から
状況が変わり、
一転、激動となった

東大医科研の定期MRIで再発が発見されたのが9/19 。
即翌日NTT関東病院への転院が決まって、
9/24からのガンマナイフ治療を受けることになったのだ
昨年の病気発覚からぴったり1年半経過。

今回は脳の最深部の腫瘍を
ガンマナイフで攻撃する治療だ。
超深部脳手術で
手術創がほとんど残らない

9月から10月にかけての
穏やかな空気の変化が
まるで舞台のステージが変るように
僕の周囲の風の流れと彩り
を変えたみたいだ

この夏は
あまりに僕の調子がいいので
僕自身も周囲も
「何かの間違いだった」?
「このまま治るのではないか」と
一瞬だけれども
浅い期待を抱いたのだが。。。

膠芽腫はそんなにアマイものではなかった

自分の予想を遥かに超えて
スピードで進行進展する病変
無症状で元気なだけに
ショックが大きかった

戸惑い
恐れ
悲しみ
失望

そして希望

死を身近なものとて
捉えて自分の人生を眺めてみると
様々なものが
見えてくる

悟ったようなエラそうな
ことを云っていても
いつも平穏な気持ちでいられるはずもなく
日々の生活はには、ざまざまな事があるけれど

家族と仲間に恵まれて
こうしていられるのは
「すべてのご縁」に導かれる
ものだ

つまり、なるようにしかなならない

今出来る事のベストを尽くす

それしかない

病気の自分を
「負け惜しみではなく」
有り難いことだと思う

自分がいかに小さく
儚い存在なのか
唯一無二の自分は
無限の宇宙からすれば
時空の塵にも
ならないけれど
「僕はここにいた」

ともかく、
新しいフェーズに入ったことは
確かだ