July 2, 2013

たなばたさ〜らさら

笹の葉さらさら、「のきば」にゆれる
この「のきば」(軒端)って何だっけ?という毎年の疑問。

ワンパターンだ(笑)
なぜか、「七夕さらさら」軒端にゆれると憶えていた

子供心の様々な記憶とともに
セットされた歌詞は
なかなか訂正できないものだ
たぶん死ぬまでそのままだな(笑)

ささのはさーらさら、のきばにゆれる
おーほしさま きらきら きんぎんすなご

「七夕」に関しては特に思い入れはないんだけど、
「真夏直前のワクワク感覚」ってのは特別だ。

〜〜〜〜〜〜

七夕 短冊
しとしと降る雨
午後の教室
境目の見えない
重い空

学校の湿った 廊下
きみは 濡れた傘で
なぞなぞを 書いていた

ひとつひとつ
書いては消す
一人芝居

目が合うと
少し恥ずかしげに
笑ったように みえた
微かな 石鹸と
汗の匂いがした

紫陽花の花は
何も言わず
ポニーテイルの後毛が 
返事をした

翌日 雷雨のあとの
体育館の裏
水たまり

ヒリヒリするような
胸騒ぎがした

夕暮れ 日没直前の
薄暗くなり始めた学校
体育館のマットの
湿った埃っぽい匂い

今まで知らなかった
秘密の匂いがした
現実感のない
自分の知らない世界の
入り口(か出口)が
そこにある(のか?)

この漠然とした
切ない思いは
どこから来て
どこに行くのか?

学校の湿った 廊下
きみは 濡れた傘で
なぞなぞを 書いていた

ひとつひとつ
書いては消す
一人芝居

目が合うと
少し恥ずかしげに
笑ったように みえた
微かな 石鹸と
汗の匂いがした

紫陽花の花は
何も言わず
ポニーテイルの後毛が 
返事をした