July 26, 2013

さらさらさらっと認める(したためる)

メールでのやりとりが
中心となった昨今でも
患者さんとご家族から
お手紙を頂くことがある。

いつも感心するのは、
或る80代の女性の方、
もうお一人は
60代の女性の方だ

二人とも筆まめで、達筆
それぞれ美しい毛筆とペン字で
折に触れてお便りをくださる

さらさらさらっと
姿勢よく座って
お便りを認(したため)て
いる姿が想像できる。

教養と才気あふれる
ヒューモアを感じさせる文面
毎回、取っておいてお手本にしたい程
洗練された心遣いの溢れる手紙だ。

生来の几帳面な性格なのだろうが
女性的な「可愛らしさ」もある

日本伝統の心遣い、
さらには、型通りの安心と調和感

毎回感服する「雰囲気」がある
これは一朝一夕でできることではない

それにしても、我々の親の世代は、
みんな達筆で文章も巧かった。
男性であれば「一筆啓上」(筆で、さらさらさら〜)
というのが「大人のたしなみ」だった時代。

今は短いテキストと画像でのやりとりが
主流(というか、それのみ)になっている。

それを「嘆かわしい」と感じるか
利便性は進歩なのだと割り切るかは、
個人の考え方だろう

しかしながら、
アナログの手書きの「心のこもった」手紙の
圧倒的な温かさは
デジタル時代だからこそ
逆に新鮮で新しさを
その心遣いに感じる。

新しいアイデアの
ヒントになる気がする

画像は、頂いたご本人用の名入りメモ用紙(一筆箋)。オシャレだ。