June 13, 2013

雨の日とパンプス

作詞:松村光芳 作曲:篠根丈二 2006

一緒に棲み始めた 古ぼけたフラット
突然降り出した 雨に気づいた
あなたが あの日買ってくれた
ダークブルーの スウェードのパンプス 
  この土砂降りの雨では 履いて行けないでしょう
  この土砂降りの雨の中で 立ちすくむ私

偶然あの店で 見つけたスウェードのパンプス

一番のお気に入りの ダークブルーのスエウードのパンプス
出会った頃のあなたは 不安になるほどやさしかった
  うらめしげに空を見上げても 空はくすんで重い
  この土砂降りの雨の中で 立ちすくむ私

    解りあえていると 思っていたのは
    傷つきたくない 傷つけあいたくない
    ふたりの哀しい 自己防衛
    
  悪い女に なりきれなくて
  可愛い女にも なりきれなくて
  悪い女に なりきれなくて
  可愛い女にも なりきれなくて

土砂降りの 雨の中

私はひとりで 走りした
わかった、今 自分の気持ちが
この雨に溶けていく

私とあなたにとって

大切なダークブルーのパンプス
  この土砂降りの雨では 履いては行けないでしょう
  この土砂降りの雨の中を 走り出す私

このダークブルーのパンプスで


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梅雨の重い空
微妙な違和感を
感じ初めている女

午後からこんなに
突然の激しい雨になるなんて。。。
彼女は空を見上げた

楽しかった時間
二人の思い出の
お気に入りの
ダークブルーの
スウェードのパンプス

雨足が強くなってきた
こんな雨では
パンプスがだめになってしまう
でも。。。

彼女は一瞬そこに立ち止まり
意を決したように
雨の街に飛び出した。。。

活動再開後の2006 年(たぶん)の曲。
ライブでも時々演奏。
僕らの間では「あめぱん」と呼んでいます。
この詩のプロットとなった「小説もどき」は、
2000年頃か?残念ながら、原本は今はもう手許にない。