日頃の生活には、
敢えて言葉にするまでもなく存在する
ルールやモラルや「しきたり」などの不文律(暗黙知)がある。
社会性のまだ未熟な子供は、
様々な痛い経験や苦労した経験を通じて、
その経験値のレベルをあげていく。
一言で云えば「皆と仲良くやっていくための能力」をつけていくのだ。
これは年齢や経験、その人のインテリジェンス等とは一切相関しない素養である。
社会性EQ(心の知能指数)などが云われた時期もある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BF%83%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%83%BD%E6%8C%87%E6%95%B0
ところが、いい歳をしてちゃんとしたキャリアのある人でも、EQの障害の人はたくさんいることがわかってきた。大人になっても時々刻々変化する「周囲の空気」が読めないのだ。最近マスコミなどでも注目されている、アスペルガー症候群。
また、そこまではっきりと病的とまではいえないまでも、日常生活の中で空気が読めないことで、変人扱いされたり阻害されたりすることもままある。たぶん本人としては、指摘される理由が解らない。そしてその疎外感を感じ、場合によっては「苛められている」と感じることになるリスクがある。
こういうことを言えば、どういう風に人は思うか?
これは、この場で言うことにふさわしいかどうか?
人にどういう風に見られているのか?
周囲の空気を読んで、瞬時に判断すること。
そればかりでも困るけれど、
このバランス感覚は
誰かに改めて教わるものではなく
「幼稚園の砂場で教わるべき類い」のものなのだろう。
人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ-河出文庫-ロバート-フルガム