April 1, 2013

不良長寿とフィンランド症候群

酒を飲まなくなって久しい。不思議なもので、あれほど「嫌いじゃなかったw」お酒も、止めてしまうと特に飲みたくもないもんだ。僕ぐらいの習慣飲酒であれば特に禁断症状がでるわけでもない。

たばこも止めて久しい。初めは口寂しい感じだったけど、今はぜんぜん平気。タバコの匂いや香り、雰囲気が大好きだったけれど、所詮人生を賭けるほどでもあるまいし、その程度だったのだ。COPDになってゼイゼイと苦しむことを考えれば、止めることはなーんてこともない。どれだけの時間とお金を使ったのか?振り返ってみて、ちょっと勿体無いことをしたなあと思う。つまり、人生を賭けるほどのものではない。

健康で元気なこと。
well being
wellness
調子がいいこと

元気で長生き出来ることは素晴らしいことだ。

でもね・・・
さはさりながら・・・

僕はいつも、このメキシコの漁師の話を思い出してしまう。

メキシコの漁師の話
http://longtailworld.blogspot.jp/2009/04/enough.html?spref=fb

自分の人生をエンジョイすることが一番素敵で大切なこと。
当たり前だけど、自分の人生は自分のものなのだ。

だから、不健康が必ずしも悪いとは誰が言えるのか?
多少寿命が伸びたからって、so, what?
何のための:健康?
それがどうしたの?

公衆衛生学的にpolitically right が
倫理的に正しいとはいえない。
僕にはどうしてもメキシコの漁師のほうが幸せそうにみえるのだ。

不良長寿…なんと素晴らしい言葉!
それを笑い飛ばせるほど、
みんなが人生をエンジョイできるような
「成熟した」社会になればいいのだけれど。

数年前に聞いた事がある、フィンランド症候群について

尊敬する神津仁先生のFB
2013-4-1 (April foolではありません(笑
「フィンランド症候群」
順天堂大学医学部長の奥村庚先生が、こんな話をしていましたね。副題は、馬鹿な免疫、利口な免疫、でした。
「フィンランドは社会保障のたいへん進んだところで、定年退職後の年金で十分生活出来るということで、アルコール中毒の人も多く、成人高齢者の健康管理があまり良くない国だそうです。そこで、フィンランドの厚生省が、体の健康管理がいかに大事かということを示すため、ある種の統計学的な実験を実際に人を使って行った研究がいられています。会社のレベル、会社での地位、課長とか係長とかのレベルや生活環境もほぼ同一に合わせて、確か40歳から45歳ぐらいの人を600人ずつの2グループに分けたのです。
 ひとくちにいえば1つはまじめなグループ。このグループは、タバコは吸わない、酒はほどほど、3ヶ月に1回から半年に1回必ず医者に観てもらってチェックを受ける。厳重に管理された600人です。もう1つの600人は不良グループで、酒はジャンジャン飲む、タバコもばかばか吸う、医者には絶対行かない、と。この2群を10年間フォローしました。そして、いかに健康管理が大事かということを国民に知らせようとして15年経って蓋を開けてみた。
 蓋を開けてみますと、まじめなグループの600人の方が圧倒的に亡くなった方が多い。不良グループの方が少ないのです。これを発表してしまいますと、この国はますますデタラメになるから、伏せて押さえてしまおうという厚生省の画策だったわけです。
 しかし、それをオーガナイズしていた大学の先生が、結果を国民に知らせて、なぜこっちがたくさん死んだのか、その原因を調べた方がもっとためになるということで発表してしまった。それがフィンランド症候群と言われている話です。
 なぜまじめなグループが死んだのかということに関して、2つのことが推察されています。1つは、コレステロールを厳重に管理し過ぎたのではないか。もう1つは、健康管理で、ある意味で縛った生活をしますと、精神的なストレスが溜まって体の免疫が弱くなり、それで早く死んだのではないか、と。
 つまり、免疫のことコレステロールのことが推測されているわけです。その当時は、そうしたこともあるだろうということだったんですけれども、今、その推察はまんざら間違ってはいなくて、やっぱりそうではないかという証拠がだんだん揃ってきております。
 ある程度不良タイプの人なら友人も多く、遊びも上手でストレスの発散の仕方を知っているわけです。ストレスは皆ありますから、その発散の仕方をしっている人というのはだいたいNK活性が高いとも考えられます」
これを「不良長寿」と、言います。

朝日新聞天声人語1994年7月23日 にも同様の記事あり