December 31, 2012

大晦日

2012年がもうすぐ終わる。一言で言えば大波乱の年だった。年初はまさかこんな展開になるなんて思って思いなかった。今さらながら、人生というのは直前までどう展開するのかわからないものだ。4月に病気(膠芽腫)が発覚して以来、手術、放射線療法、抗がん剤と現在進行形で治療が進み、あっという間に年が明けようとしている。

これまで死をこれだけ意識して日々の生活を送った事はない。そして、高い事から低い事、大きな事から小さな事まで随分様々な事を考えた。自分の人生について、家族について、今まで出会ってきた多くの人たちについて。そして、いかに自分が自分だけで生きてこれたのではなく、人様に頼って生きてきたのかを痛感することになった。けっして人間は一人じゃ生きて行けないのだ。つまり御縁で生かされている。

生きて行く事は
有り難いです
ありがとうごさいます
忝く(かたじけなく)思います

そして、すべての御縁は繋がっている。全てを削ぎ落したあとには自分しか残ってない(たぶん)。もしかしたら「それ」さえも「空虚なもの」かもしれない。と、そこに思い至って、病気発覚以来悶々としていた僕は救われた気分になったと思う。

ということで、現在進行形で治療継続中で年は明けます。旧年中はいろいろと配慮、ご心配を賜り、有り難うございました。
新年が皆様にとりまして素晴らしい一年でありますように!