助けあいジャパン

September 24, 2012

Karma! なのだ

なぜか以前からこういう場面に遭遇することが多い。救急救命をやってきた外科医としても外出先での突発的な場面に出くわすことも多かった。他の医師と話していても、僕はそういう遭遇率が高い感じ。日頃の行いの悪さって訳ではないだろう(笑)。

俗に僕ら医師はこういうのを「つく」という。例えば、重症の救急の患者ばかりの当直の夜などを「今夜はつく」とか「XX先生はつく」とか表現する。ちなみに、これは日本に限らない話で、これを欧米の病院ではKarma(カルマ)と言う(医師間では悪い意味ではない)。

これまで、新幹線を豊橋で緊急停止してもらった50歳代の男性のケース、シンガポール航空で突然の下肢痛のインド人の70歳代の女性。この人は結局成田に着くまで。そのまま病院へ入院。後日SQからワインが届いた。たまたまLAXで知人の見送りに行ったゲートの所で昏倒した搭乗予定のカナダ人70歳代の男性。この時はたまたま僕の他周囲に居た僕(外科医)、カナダ人医師(小児科医)、アメリカ人看護師の3人のとっさのCPRをした。それぞれ名乗り出て、各自の仕事をしてチームに引き継いだ。その後は「はいっ、おつかれさん」って別れた。我ながらカッコよかった(笑)。

ちょっと前では田園都市線の車両事故。たまたま乗り合わせた。ラッシュで大混雑の時間。桜新町のちょっと前で電車が止まってしまった。混んだ電車で気分が悪くなる人多数。いわゆるパニック障害の既往がある(と本人が申告する)人が何人もいるのに驚いた。救急車8台出動。現場指揮がたまたま家の所轄の消防署だったので、「あれー、先生なんでここにいるんですか?」と、逆に驚かれた。大混乱のわりには、幸い重傷者もなく撤収。消防庁から感謝状の話があったけれど、丁重にご辞退した。


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