March 29, 2012

幸せなサプライズ!

「赤べこ」プロジェクトが、神奈川県立こども医療センターであり、最終日の今日の午後15年ぶりくらいに行ってきた。新しい病院になってからは初めて。旧い建物も残っていて、本当に懐かしい雰囲気に感慨に耽った。1988年にアメリカから帰ってきて1年くらい大学に居てからすぐに出張したから、このKCMCは僕の小児外科医としての基礎を育ててくれた場所なのだ。あの厳しくも充実した地獄のように忙しいシニアレジデント時代。僕らももちろん未熟で若かったし、娘たちは末娘が生まれたばかりで生活するのに必死だったころだ。今日半日だけでセンティメンタルな思い出をたくさん思い出した。今日の赤べこのことと、KCMCでの修業時代の思い出については後日書く事にしよう。書いておきたい事がいっぱいある。

そして、神様は人生に素晴らしい出会いとサプライズを用意してくれるものだ。

Tさん母娘と会場で再会したのだ。御縁があって新生児の時に僕が手術したお子さんだ。本当に小さくて弱々しかった赤ちゃんが、目の前にいる元気で美しい娘さんである事が、にわかに信じられなかった。学校を今年卒業して4月から働き始めるのだそうだ。お母さんとお話をして記憶がすぐにあの頃に瞬間移動した。そうだ!美人でシャキシャキした感じのお母さんだった。生まれてすぐに大きな手術を受ける事になった我が子のことを思うと、本当に辛かっただろうけれど彼女はスゴく気丈だったことも憶えている。その娘さんとお母さんが今日たまたまボランティアをしていて、たまたま研究日の午後が最終日と重なったことも偶然、午後に僕がお手伝いをする事が出来た事も偶然、そしてTさん母娘と再会することができることも偶然、なんという嬉しい偶然なんだろう!

新たな再会をお約束した。Thanks God! こういう素晴らしいサプライズを有り難う!