March 27, 2012

ディーベートは間と勢いだ

都医師会執行部と地区医師会の懇談会。フランクな雰囲気でのディスカッションとはいえ、執行部としてはある意味公式発言なのでそれなり緊張感はある。都内の病院の経営の厳しい状況と、多くの病院が倒産閉院して地域のベッドがどんどん減少しつつある現状についてスピーチをした。アタリマエの事をアタリマエに言うのは難しいことではない。でも自分なりのユニークな視点をわかりやすく話せるかどうか?これがポイントだと思う。声の大きさ、ピッチとトーン。そして「間」。3分の話を1分にできたハズだけど、まだまだ修行が足りない。70点かな。

30人くらいの人が集まり議論をするという事になると、仕切りの大事さがわかる。それなりの立場のそれなりの論客が集まっているので、単なる井戸端会議的な雑談とは違う。とはいえ、その中でも論理立てて話をすることができる人って、本当に少ない(というか、ほとんどいない)し、自分以外の人の話を正しく聞く事が出来る人っていうのはもっと少ない事に気付く。話したい事をダイレクトに言葉にできなくて不必要にウロウロするし、へんな遠慮があるのか話し切れていないもどかしさをいつも(話し終わってから)感じる。みんな人に話を聞かずに、いかに自分の話したい事だけをしゃべっているかってことだ。少なくとも建設的議論には程遠い(笑)。

子供の頃からの論理的思考とディベート&プレゼンテーションなどのコミュニケーションスキルの「訓練」の大事さ。もっと大切なのは、そのコーチの存在だろう。ディスカッションの空気とか流れとか勢いをいかに読むか?などのテクニックは、人から教えてもらうしか身に付かないものだと思う。

もう遅いか(笑)。