December 10, 2011
三周忌で名古屋に来ている
おやじの三回忌で名古屋に来ている。2009年の暮だったから、もう三回忌なのだ。亡くなる直前まで入っていた介護マンションのクリスマス会に出て、アルコールも飲んでタバコも吸って、入浴中に昏倒し救急搬送された。半年前から病気はわかっていたが手術は選択せず、いつかは来るその日がまさにその日だった。搬送された病院のICUで、家族と会話をして「少し疲れた。お前たちも少し休め」と言って目を瞑り、そのまま永眠した。苦痛もなく直前まで好きなように生活し、家族に看取られ別れを言って、静かに人生の幕を引く。理想的な死に方だと思う。暮れということもあり近親者のみでの密葬となるタイミングも彼らしい。正月休みで家族一同が精神的にリセットできるというタイミングも絶妙だった。さすが我が父、波乱万丈で特に晩年はいろいろあったけれど、あっぱれな人生。僕も人生の折り返し地点をとうに過ぎて、煩悩に惑わされまだまだ未熟な自分を痛感するとともに、どんな死に方をするか?について考えるようになった。今まででも十分幸運に恵まれた人生だとは思うけれど、まだまだ未熟で努力が足りないと思う。2011年は僕にとって残りの人生をどう生きるべきか?について内省するきっかけを作った年だった。法事の効用って現世の者たちに人生を顧みるキッカケを与える儀式なのだな。ふむ。