September 7, 2011

誰が最初にパンツを脱ぐか?

9月に入り夏休み体制が終わったせいでもないだろうが、午前中の外来はテンヤワンヤ状態だった。昼ご飯はさらりと軽めに済ませてから往診へ。この忙しい中、なぜに「往診」という時間と手間のかかる仕事にこだわるのかと言えば、好きだからだと思う。というか、医師になろうと思った18歳の頃から、自分が医師になった時の漠然としたイメージの一つに往診があった。30年以上経って自分が「そこ」にいる不思議をいつも感じる。在宅診療が最近の日本の医療の「トレンド」ではあるけれど、ピンからキリまで有象無象が跋扈するへんな世界になってしまっているのが実情。実は在宅医療は非常に繊細な医療サービスなのに。ま、イロイロと云いたい事はあるけれど、ここではそれは書かない事にしよう。自分としては「人のフリ見て我がフリなんとやら・・・」ということで、今日も3人の患者さんのお宅へうかがった。

夜はこーめい先生と遠山さんと、ネットIT談義をするべく自由が丘「蔭山樓」にて食事会。フカヒレで有名なヌーベル・シノアのお店。まあ先週末の台北からの中華料理リテラシーは高まってる訳で・・・今日も堪能した。大満足の「日本ならでは」の繊細で美味しい中華料理だった。個人的にはもっと「泥臭く」てもいいかな。今夜の話題は、震災関連の話とともに、未来のネット社会における個人情報はどうなるか?について。「誰もがGoogleだけは敵に回したくない状況」とは具体的にはどういうことなんだろう、という話題。逆に言えば、彼等のトンデモなくすごいのは世界中の誰もを「味方に付ける」仕組みを作り上げたことだろう、という結論になった。結局僕らは皆好むと好まざるに関わらず、パンツの中まで世界中に曝け出してしまっているということなのだ。

そういう状況では「隠す」より「いかに巧く露出する」か?のほうが重要だと思う。

今思い出して自分なりに考えてみると、どうせ曝け出すなら「木の葉を隠すなら森に隠せ The best place to hide a leaf is in a forest.」「本を隠すなら図書館に隠せ」というコトじゃないか。これからの時代に、付加価値をさらに付け加えるならば、検索や分類やカテゴライズのための「タグ付けを極力つけるな」あるいは「タグが付いてしまうならば出来るだけ解り難くしろ」ということだろう。そっか、こういうビジネスもあるな。「解りにくく曝け出す」ソリューションということか。

閑話休題。
画像は、新しいトヨタ&スバルのスポーツカー。ちょっとぐぐっと来る(爆)。