April 3, 2011

4月最初の日曜日

2011年の3月はあっという間に吹っ飛んだ感じで、夢(悪夢)の中の出来事のような曖昧な記憶しかない。その掴みどころがなくて、やるせない気持ちを表すリアルな行動をそうそう取れる訳でもなく、その感情のはけ口が見つからず、悶々としている。そう、そのなんというか「後ろめたい」のだ。そんな気持ちを、この3月の日々の体験を共有した多くの日本人が感じているのかもしれない。現在進行形でね。だから、社会が鬱々して元気になりきれない。

4月になって桜が咲き始めても、僕のわさわさした気分はささくれ立っていて、いつもの日曜日の午前中のルーティンの読書の時間にも、買い込んである本とか雑誌を読む気になれない。ギターを弾く気ににもなれない。何かすごく書き留めておきたい(たとえば詩とか歌とか)気がするんだけれど、それも空しい。買い物にも行きたかったし、家の掃除とかセルフリフォームとかテラスの掃除とかもしたかったんだけれど、イマイチ行動する気になれない。先の予定(旅行とかライブとか)についても考えられない感じ。それも困るんだけどな。

こんなときは単純に身体を動かす(しかない)。薄暗いジムで今週末もじっくり2時間。5kmラン>15分ストレッチ>マシン2セットx2>6本300m。ジムは日曜としてはガラガラだった。昼ご飯は「つけめん竜」。ここんちは札幌ラーメンの老舗だった「一龍」のリフォーム店。「一龍」は味噌系では結構善戦していたんだけれど、麺激戦地区のたまプラーザということでリフォームしたんだろう。麺は極太ちりちりで歯ごたえあり。スープは濃厚豚骨&魚介こってり系。スポーツ後だからがっつり食べたけれど、ちょっと濃厚過ぎで65点かな。つけ麺は最近の濃厚系じゃなくて、「大王」系が好みなのだ。

午後はまったりと過ごして、晩ご飯はかみさんと「鮨・佐藤」へ。八戸出身の御主人いわく、震災後は高級店が軒並み景気が悪くて大変らしい。その影響で築地でも高級品が売れず、結構いい素材が安く入ってくるらしい。みんな自分の家の近くで外食するので、彼の店のように地元密着型の店舗は震災後も変化がないらしい。停電が問題だけれど、それが本当に深刻な問題になるのはこの夏なんだろうな。いづれにしろ大変。「外食産業を勝手に救済しよう」に投稿した。

夜はUstreamで孫さんと原発の設計者の対談。途中まで出ていた田原某が素人なのに知ったかぶって話しの腰を折るのが不快だったけれど、退出してからの3人の会話は考えさせられるものだった。それにしても孫さん個人で100億円震災義援金を寄付するとのこと。たぶん視線とか視野とかのスケールが全然ちがうんだろうな。素晴らしい。僕と同じ歳で昔から親近感を感じていたけれど、今回の話を聴いていてさらに感じ入るものがある。リラックス日曜日。