今日、Timeout「タイムアウト」という言葉の使い方についてちょっと気になった。ここ2−3年の日本の医療リスクマネージメント関係の文献などで頻繁に見られる言葉。英語でいうと、なんとなくカッコいいように感じるんだろうけれど、こういう、誤用というか「へんな特別扱い」は、英語をあまり知らない(使った事がない)人たちが欧米の文献を「そのまんま」受け売りした時に起こる。このtime outのニュアンスを、マニュアル的に日本語で訳すと「全員注目!」(という行動)かな。皆で同時に「ちょっと待って!冷静になろうぜ!」って感じ。南部訛でだらっとして感じで"time out!"と言うと空耳で「タンマっ!」って聞こえなくもないな、そういえば(笑)。「タンマ!」は、日本では子供の頃からの決まり文句。あ、そういうことだったんだ!(笑)
「待った」繫がりで連想した日本的な相撲の「待った」について。
wikiより(引用)=====
待った(まった)とは、勝負事において、相手の行動に対して満足な状況でないことによりやり直しを要求する状態である。
相撲用語で力士が立合いで息が合わず勝負開始が成立しないことを指す。(中略)大相撲では制限時間一杯になると行司が「待ったなし!」「待ったありません!」と声を掛ける。それ以降は、原則としては立つ(相撲を始める)必要があるから、特別な理由で待ったをする場合、はっきりとした意思表示が必要である。普通は待ったをする力士が前に片手をあげることで意思表示し、行司がこれを認めて相撲を止めることで成立する。
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この「空気感覚」がスゴく日本的。だって真剣勝負なのに「息を合わせる」って何なんだろう?格闘技の基本は闘いであり究極的には「殺し合い」なわけで、そこに「待った」はないハズなんだけれど。だから相撲は興行というか見せ物なんだろう。この「あいまいな優しさ」が日本の良さとも云えるかも。悪い意味じゃなくてね。