February 21, 2011

格安ならいいというもんじゃないでしょ

今日のニュース:

片道3000円!?春秋航空が高松ー上海間に新料金発表

格安航空会社(LCC)の新サービスが次々に登場する中、いち早く茨城ー上海間、片道4000円を実現させたこの航空がまた動いた。
20日、中国・上海に本社を置く格安航空会社(LCC)の春秋航空の王正華会長が香川県庁にて記者会見に参加。同会見で発表した新サービスの内容は、3月末に就航する上海-高松線について、最初の1か月程度は片道3000円とする料金設定とするもの。言うまでも無く、日本ー中国間の国際線としては最安値となる。尚、具体的な座席設定に関しては、180席ある座席のうち1割に当たる18席を価格3000円で売り出す予定とし、他タイプの席として茨城線と同様に5000円、6000円、8000円などの運賃を段階的に設定する予定だという。
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これで航空便の採算が取れるというのが、僕はどうしても理解できない。ボランティアではあるまいし、ビジネスとして成り立つのが不思議。A地点からB地点に移動するのに、快適性と利便性をある程度我慢してでも安い方がいいというニーズがあるのは、学生時代に毎年貧乏旅行をしていたからよーくわかる。でも、ここまで安いと運行の「安全」とか「安心」という大切な部分をコストカットしているであろうことは、想像がつく。今どき飛行機に正規運賃で乗る人は殆どいないだろうけれど、それでもその50分の1っていうのはねえ・・・。この会社は人命も50分の1にカウントしているじゃないかって思ったりして。コスト計算のなかで「何か大事な項目」が抜けているんじゃないか?って思ってしまう。じゃあ適正な価格はどのくらいか?というと、全然答えられないのだけれど。

とにかく僕はLCCはパスだな。少なくともアライアンスに入っているキャリアを選ぶ。8時間以上の移動距離でスケジュールがタイトなら僕は断然ビジネス(ビジネスの格安運賃とか、マイレージのアップグレードだけど<笑)を選ぶだろう。お金とかマイレージさえ出せば容易に得られるような、そのくらいのサービスと快適性の差はあっていいと思うし。でも2ー3時間のフライトで着いてしまう場所(ソウルとか台北とか)だったら、エコノミーで十分。CAのサービスとか中途半端な食事とか飲み物なんかは全然要らないので、もっと安くしていいと思う。その意味からは国内線のサービスだってもっとシンプルにして安くしていいよね。でもLCCほどコストカットしなくていい。コワ過ぎる。