2年ぶりの新しいCDアルバム「未来への伝言」、全9曲。5枚目のアルバムです。
①たんぽぽ
今年の夏頃書いた、ま&じのコンビの曲です。「春の嵐」の続編的な曲で、家族の愛がテーマ。あるストーリーから浮かんだ「応援歌」。この歳になると人生についてしみじみ考えることがあります。どんな人生でもいい事&悪い事ってバランスが取れているんじゃないか?って思います。出来上がった詩の内容が重いのであまり暗くなりすぎないようにね・・・と僕としては珍しく注文をつけて出来上がった曲は、3拍子のほのぼのとした曲になりました。
③CALIFORNIA DREAMING
このAMシークエンスは以前から書きたかったもので、ま&じで作詞&作曲しました。1970年代の西海岸サウンドを意識して、もちろんタイトルにあるようにMAMAS&PAPASへのトリビュートの曲。「あのころの僕達」というテーマは、書いていくうちに「幼い恋」の話になりました。ある意味では「携帯電話のなかった時代」のアンサーソングかもしれません。
⑧猫目地蔵
駒込の裏路地にあるB級中華料理のお店で、ま&じでショウガ入り紹興酒を飲んでいたら突然閃いたイメージで、さささっと書き上げた詩に曲を付けました。台北の裏路地の寂れた「食堂」に屯す人たちの哀しいロックンロール。Em/A7 のシークエンスは凄く自然にでてきました。完成した曲は、なぜか奥村チヨの「最終列車」のトリビュートになってしまった(笑)。「るーるー、ふぁいふぁん・・・」の意味は秘密の言葉遊び(笑)。ライブでみんなが一緒になって歌うと楽しいんだけどな。Downtown Down 的な「黒ハックル」曲です。
⑨未来への伝言
タイトル曲。この曲は実は僕(ま)が書いたいくつかの原詩を組み合わせてじょうじ君が作った曲。詩ではそれぞれの別の場面のイメージなんだけれど、曲になって全く別の世界が出来上がった感じがしました。この感覚は、長年一緒に歌作りをしてきた、ま&じの世界に特有のものだと思います。
②海岸通り
④PROFILE
⑤あの日のサンバ
⑥Seaside Story
⑦残されたもの
の5曲は、しのねじょうじの作詞作曲。まさに「じょうじワールド」です。彼の音楽性の素晴らしさを改めて僕が書くのはこっぱずかしいのだけれど、透明感のあるサウンドは彼特有のものであると思います。厚みのあるアレンジも、このCDアルバムである意味「完成型」に近づいたんではないか?と思ったりして。欲を言えばキリがないけど。
この5枚目のアルバムは、Time Frame >Sand & Gem>Downtown Down> Nose of Black Cliff と進んで来た僕らの軌跡の「一区切り」となるものだと思います。今からいうのもなんだけど、そろそろベストアルバムも作りたいし、シンプルな構成のライブレコーディングのアルバムも作りたい等々、考え始めたりして(笑)。