今度のアルバムで、僕のイチオシは{California Dreaming}だ。僕らが随分前から書きたかったAMのシークエンンスがあって、思い入れが大きかっただけになかなか歌詞が書けなかったのだ。イメージとしては、1970年代のアメリカ西海岸。AMERIKAみたいな乾いたサウンドで、哀しい恋の歌を書きたかった。
でも、逆にその世界が好きなだけにいろんなイメージがわいてきてしまい、自分の立ち位置がはっきりしなくて書き上げられなかった。でも「その頃の切ない空気」は、僕らの世代は共有できると思うのだ。
詩を書き始めた当初は、渋谷をたむろしていた「僕ら」の他愛ない日常話だったんだけれど、じょうじ君がCalifornia Dreamingというキーワ−ドを出したとたんに、「僕ら」というのが、当時の「ボクと彼女」の話に自然になっていた。悩みつつ書いた原詩に、じょうじ君が懐かしいメロディラインを乗せてくれ、その曲想で歌いながら歌詞を二人で考えて、出来上がったのが今の曲だ。その瞬間、僕の中に「この歌の世界」が出現して歌詞は完成した。。
California Dreaming
_______________
1)
あの頃の僕たちは なぜ生まれてきたのか
わからないまま はしゃぎまわっていた
あのころの僕たちは やるせない想いを
持て余していた 泣きだしそうな気持ちで
粉雪 舞い散る 真冬の坂道
僕らが口ずさんだ
California Dreaming
まだ見ぬ世界に 夢を馳せ 憧れた
町並みを歩いた ただ 君を憶い
2)
あの頃の僕たちは 時間を忘れ見つめ合う
そんな言葉をさがす 幼い恋だった
あの頃の僕たちは 知らぬ間に傷つき
出逢った街で 後ろ姿を見送る
粉雪 舞い散る 真冬の坂道
僕らが口ずさんた
California Dreaming
まだ見ぬ世界に 夢を馳せ 憧れ
まるで未来が 僕らのために
3)
あの頃の僕たちは 時間を忘れ見つめ合う
そんな言葉をさがす 幼い恋だった
あの頃の僕たちは 知らぬ間に傷つき
出逢った街で
はしゃぎまわっていた
泣きそうな気持ちで
幼い恋だった