「セックスしたがる男、愛を求める女」アラン&バーバラ・ピーズ (主婦の友社)。この本は「話を聞かない男、地図が読めない女」の続編。2時間で読めちゃう内容。
前作は大ベストセラーで、読者の「男女というものは違うのだ」というアタリマエのことを大真面目に書いていて世界中で共感を呼んだ。僕も結婚式の祝辞のスピーチではこの本の趣旨を紹介して、「男と女っていうのは所詮生物学的に全然違う感性なのだから、解り合おうなんて思わない方がいい。違うという前提でお互い歩み寄らなければうまくいくはずがない」という話をすることにしていた。この本はもう一歩話を進めて、セックスに対する男女の考え方や行動パターンについて書いてある。
本の中にちりばめられた小咄的なエピソードは陳腐なものもあるけれど、世界中の最大公約数的読者を「なはは、そうそう、そうなんだよな(笑)」という共感を獲ることに成功している。そこが巧いな。基本的には保守的な内容で著者の思い込みじゃないの?という部分もあるけれど、読み進んでいくうちに読者は自分の胸に手を当てて、自分のパートナーのことを慮る気持ちにさせる・・・という意味では、ものすごく「教育的な」本だと思った。
娘達に読ませよう(笑)。