ひょんなことから電話したら、旅行の予定を変更することになり(もともと糸の切れた風船みたいな無計画な旅だったのだけれど)、翌日のフライトでアメリカ大陸を横断することになった。ポートランド(オレゴン)からのフライトが、タンパ(フロリダ)の空港に到着したのは、かなり夜遅かったんだと思う。バックパックを背負って降りたった人気のない空港の待合いロビーで、その人は待っていてくれた。ブルーの大柄な花の描いてある白いワンピース姿。久しぶりに会った彼女は、アメリカでの一人暮らしを通してきらきらと煌めいていた。国家試験を終わったばかりで、へろへろ&へなちょこなモラトリアム状態の僕にはまぶしかった。伝えたい事はたぶん沢山あったはずなのに、口から出た言葉は「よ、久しぶり。元気?」「うん、元気」。そんなもんだった(笑)。
その後、彼女のベージュの2002でセントピートのチャイニーズに直行して、Sizzling Rice(おこげご飯)食べたんだっけな。脳の皺の奥底に仕舞ってあった懐かしい場面の記憶が、今日ふとよみがえった。