July 14, 2009

へなちょこなくせに生意気な若者だった

欧米の学生は大学から家を出るのが普通だし、どんな家であっても学費は奨学金で自分で払うのが当たり前だ。僕自身は、東京で育って大学に進学したので、社会に出てからもしばらくは実家に自分の部屋があった。といっても、研修医なのでほとんど家に帰らない生活だったけれど。経済的な独立は大学を卒業した25歳。福島へ研修出張して初めてアパートでの一人暮らしをすることになり、26歳で初めて親元から独り立ちした事になる。当時としては全然疑問もなく、当たり前のことのように思っていたけれど、自分がその年頃の人たちと一緒に仕事をする年齢となってみると、いかにそのころの自分が「甘ちゃん」で「へなちょこ」だったか思い知る。親の庇護のもとでやりたい放題の自由を謳歌しつつ、偉そうなことを話していた。ああ、恥ずかしい。日本でも地方から高校を卒業して、上京してアパートで自活しながら大学に通い勉強するということは、地方出身の人たちからみれば当たり前のことだよな。親御さんの4年間の仕送りも大変なんだろう。

自分のことをさて置きって感じではあるけれど(笑)、成人してからも未だにパラサイトしている(させている)自分の娘達のことを考えると、ちょっと甘すぎるかなって反省した。