幕末史(半藤一利)を読んでいて驚くのは、あの混沌とした江戸時代末期から明治の扉を開き、日本の近代化を行ったのは本当に若い人たちなのだという事実。昔の人は肚が据わっていた。人生50年が普通であったあの時代と比較して、いかに今の世の中が幼稚化しているかという事実に愕然とする。昔は15ー16歳で元服するし、女性は結婚して子どもを産んでいたわけだ。以前にもどこかに書いたけれど、だいたい今の時代は実年齢X0.8くらいが昔の人と同等なのだね。つまり52歳の僕は昔なら41歳の不惑。まあ、そんなものなのだろうな。
で、この本、実に面白く一気に読んだ。へーーーそうだったんだ!とか、そういう見方もあるんだ!という驚きが満載。僕の学んだ幕末の歴史というのはいかに「勝ち組である薩長」の視点で偏向していたのか、ということが判った。半藤さんのこの12回の慶應のエクステンションでの講義に出てみたかったなあ。しみじみ。
明日はFMサルースの収録。明朝はお題を予習しなくっちゃ(笑)。