夢の中の「映像」イメージというのは「観る」という感覚とはちょっと異なっていて、「感じている」あるいはもっと言えば「見ているイメージ」を感じているワケだ、ふつう。自分の意思通りにストーリーが展開することは殆どない。というか・・・意思どおりにならない様にストーリーが展開して現実の生活とのバランスを脳がとっているのだろう。深層心理学的な知識が貧弱なので、うまく表現できないけど。
今朝、僕はすごく不思議な体験をした。目覚めているのは自覚していたんだけど、目を開けていない。まぶたの奥というか、目の前の映画のスクリーン(のようなもの)を観ている。「あ、目覚めている、でも、この映像はたぶん夢なんだ」とかなりはっきりと自覚している。つまり、かなり明瞭に「目覚めている」のだ。
そのスクリーンでは、左から右へいろんな映像(動画)の枠が順繰りにコマ送り(と表現するしかないんだけれど)で流れてゆく。顔のわからない男(ここでも、あ、これは夢なんだから知らない人の顔がわからない、と自分は自覚している)だったり、怖い顔をした人(この人は知っている)だったり・・・知っている場所の映像だったり、なつかしい場所の風景だったりする。まるで、人工的なテレビやヴィデオの映像なのだ。今でもすごく不思議なんだけど、「観ている」のだ。だから、「この感じはヘンだ。夢とは違う」って思っている自分。そして、目を開けたらきっと終わっちゃうから、このまま観続けようって思っていると、その通りに映像がすすむ。色もたぶんついていたと思う(その辺は画像が鮮明なのに記憶にない)。音声はなく無音。それから、ストーリーがない。これも実に不思議。
そして、たぶんすこし眠ってしまったんだと思う。でも、これもすごく不思議なんだけど、いつもすぐに忘れてしまう夢とは違って、目覚めた時点でその体験を鮮明に憶えているのだ。だからこうして書いている。でも、どんな画像をどんな内容で観たのか・・・はオボロゲにしか憶えていない。その意味では「夢」なんだけど。
追加しておくと、覚醒しているときにある映像イメージを頭に思い浮かべたときには、そんなに鮮明に「観える」わけではない。「わかる」し「感じている」けど、「見えている」あるいは「観えている」のとは全然違うわけだ。だけど、この体験では僕は確かにその映像イメージを「観ていた」のだ。それも覚醒した意識をもって。
たまに観ることがある(というか憶えている)ストーリのある鮮明な夢とも違うし。
うーーむ。不思議だ。海馬のいたづらなのか?