北京オリンピック柔道,鈴木 桂治の負け方。
彼は、自分を悲しみ、恥じ、情けなく、畳に突っ伏してしばらく動かないでいた。
柔道はスポーツで、勝負は冷酷だ。君は自分のために戦い、そして敗れた。
2敗して心が折れてしまった。
その事実は受け入れるしかない。
勝負のその日に向けて、心身ともにピークに立ち上げてゆくということ。
アスリートなら誰でも知っている。それは容易なことではない。
日本中から期待され、マスコミは成果を煽り・・・、その中で自分を鼓舞して、何ヶ月もかけて鍛え上げた肉体を休め、そして高めてゆく、というプロセス。
仕方ない、よ。勝ち負けはこだわるべきだけれど、今までの努力が否定されるものではない。
やることはやったんだから。
胸を張って帰ってくればいい、と思う。