さとなお君が、副業のお金の話を書いていた。全くその通りなんだよね。物を作り出すこと(たとえば文章や写真や音楽・・・)を生業としていくことについては、古今東西ものすごく厳しい、というか(お金という観点で見れば)とても効率の悪いことになっている。その意味では、副業が一番いいのだ。
それぞれの世界のプロとして、それなりの名声とそれに伴う経済的対価を得るためには、飛びぬけた才能と運が必要なんだよね。一流といわれる人でも、かなり厳しいという事実。それも、人生の「ある期間」で輝いたとしても、それを継続させていくのは至難のことなのだ。どんな巨匠でも、輝いているのはせいぜい5年くらいだろう。その遺産で食っていけるだけのものを創り出せれば、超ラッキー。宝くじに当たるくらい(いや、それ以下の)確率だろう。
その厳しさというものを、どれだけの人がわかっているんだろう?自分の好きなことだけで食っていけるということ、それ自体が一番大変なこと(ほとんど不可能)ということと同義なんだけど。
クリエーターに対して、それなりの対価を払うことは大切なことなんだけど、その閾値を下げてしまうと、レベルを下げてしまうことは明らかだ。一番の問題は受け入れる業界の悪しき風習で、ちょっと世の中に受けると極端に態度や待遇が変わってしまうことなんだろうな。でも、これもこの歳になると解るけど(笑)。勘違いするやつばかりで、努力もせずに「一発逆転狙い」ばかりの世の中になったら、それはそれで最悪だと思う。