January 26, 2008

C1000タケダ事件

前夜の大活躍(笑)の疲れもなく、翌朝はいつもの通り6時起床で出勤。自由が丘のコンビニでいつもの通りC-1000タケダとお茶を買ってから、朝食(その2)のオニギリを買おうとしたら・・・手許が滑ってC-1000タケダのボトルを落としてしまった!信じられないくらい大きくきれいに弧を描いて落ちるボトル。

ガッチャーン!

割れて飛び散る黄色い液体!

隣の若いサラリーマン風の男性にモロにかかってしまった!!

「すみません!申し訳ありません!」

憮然とする男性(当たり前だよね)。一瞬置いて怒りの表情。
「どーしてくれるだよっ!」と怒声。これもある意味当然の反応だ。

「申し訳ありませんでした!」と、ハンカチを出して濡れてしまった彼のかばん、コート、靴を拭く僕。
100%僕の過失だし、心から謝った。店の人に言ってタオルを持ってきてもらい、さらに丁寧に拭き取る。

「ん?」何も言わず全然動かず、僕に拭かせているその男に気付く。
ちょっと不自然だな、と感じた。僕が彼の立場なら、「あ、別にたいしたことないし、もう大丈夫ですよ」と言う程度のダメージなのだから。

目が合う。真正面から彼の目を見る。もう一度「すみませんでした。怪我はありませんか?」と聞く僕。
一瞬、彼の目が揺らいだのを見た。「あ、怪我はしてない。濡れただけ。」

「ごめんなさい。申し訳ありませんでした」と僕。

そして彼は言った
「えっ?それだけ?それだけなの?・・・」

この瞬間。この男の考えていたことがわかった。つまり、誠意(お金か何かだろう)を見せないの?ということなんだろう。もちろん、僕も彼の濡れてしまったコートや鞄を拭きながら、クリーニング代としてお金を渡したりしたほうがまるく収まるかな?とか、彼の持っている買い物分位ならを僕が出してもいいかな?とか、考えてはいたのだ。でも同時に、自分が起こしてしまった事故のダメージを冷静に観察して、「ああ、よかった!それほどのダメージじゃないな」とも判断していたのだ。

さらに沈黙・・・5秒。ある意味駆け引きとも言える時間。

もう一度、「それだけなの?・・・」と、さっきより心もち弱いトーン・盛り下がり(笑)の声で言う。
不機嫌な表情の男。でも目が落ち着きなく動いている。

僕は彼の目を見てから、意識的にゆっくりと言った。
「申し訳ありませんでした。大丈夫ですか?」

さらに5秒の沈黙

最後に男は「・・・・・もう、いいよっ!」と言い、キャッシャーに向かった。

100%僕の過失だったし、気の毒なことをしたとは思う。
だけど、どうなんだろう?あの程度のダメージだったら、僕の感覚なら「何かを期待しない」だろう。盗人猛々しいとの批判をあえて受けるとしても、「権利は最大限主張して義務は最小限、できればパスしよう!取れるものなら取ってみよう!」という現代の風潮を垣間見た気がした。

でも、本当ごめんね。過失は認めます。