September 14, 2007

器量

安部さんの首相退陣に至るまでの本人の苦悩はかなりのものだった事は想像に難くない。一昨日、昨日と2日間だけで、もう「過去の人」になってしまっている。世間、世論、マスコミなんていうのは、そんなもんなんだろう。この冷淡さが現実。厳しいもんだ。

安部さんは一国のリーダーとしては、やはり器が足りなかったという事・・・なんだけど、そんなことは初めから皆わかっていたわけじゃない。立場が人を作るということは確かにあるけど、首相という職務はそれほど甘いもんじゃないわけで、従前の日本のシステムでは周囲が阿吽の呼吸で「守り立てる」ということはあったんだろうけど、そんな悠長なことでは今の時代には対応できない。彼は「志」はあるんだろうけど、それに伴ういろんな資質が少しずつ足りなかった。でもそのことは自分自身が一番わかっていたはずなんだけどな。それが勘違いしていたとすれば、それは責められるべきことだ。

政権発足当時の求心力は、ものの見事になくなって、半年くらいした今年の春には、彼にリーダーのオーラはかんじられなかったもん。参院選の自民惨敗がいい引き際だったのに、その判断が出来ないところが(周囲がそうさせないところが)彼の器、ということだろう。いずれにしろ退陣のタイミングは最悪になっちゃったわけだ。

ほぼ同じ世代の政治家として期待していただけに残念ではある。

それはさておき、週末の連休は夏休みをとるぞい、るんるん